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執筆者の写真ジニア キャットシッター

猫さんトイレ事情


猫さんのトイレ、おすすめは何でしょう?と尋ねられることがあります。


これ、お返事が難しいんです。


猫さんのトイレの好みは猫それぞれ。

例えばうちの猫、一番体の大きな猫(若いときは9キロ超え)は小さめなトイレでキューっとなってするのが好きです。違う猫はシステムトイレは絶対に使わない!という信念があったのか、生涯、頑としてシステムトイレに入りませんでした。

私が飼ってきた猫たちで猫砂に拘る子はいませんでしたが、猫砂を変えたらお粗相するようになってしまったという話を聞いたことがあります。

また、場所を変えたりトイレ本体を交換したら、しばらくそのトイレを使わなかったという話も聞いたことがあります。


猫さんにとってトイレはとってもセンシティブな問題なのです。


猫さんは排泄時には無防備になるので、トイレに行くということは一大事。

見晴らしの良い開けた場所で周りを警戒しながらするそうです。

そして獲物に「ここにいたんだ」ということを悟られないよう、排泄物はしっかり埋める。いろいろな本で「もともと猫は・・・」と書かれている猫さんトイレ事情です。


そういうことから考えて、トイレはなるべく大きくゆったりとしたもの、出入りしやすいもの、砂は細かいものが良いとされているようです。

置き場所は人通りが少なく、静かで落ち着いた見晴らしの良い場所が良いとか。


家の中にその通りの場所を設けられるのか。

静かで落ち着いて人の往来があまりなくて広いところってどこでしょうね?


うちなんかは難しいので、猫たちの好みと人間側の都合をすり合わせていって、何とか今の形に落ち着いたというところです。


例えば猫砂。

砂場の砂のように細かくサラサラなものが良いらしいということは知っています。知っていますが、うちの猫は足の裏に毛がボーボーと生えています。

切っても直ぐにボーボーです。

そして足も太くて肉球も大きい。

でっかい体でがッシガッシと砂をかく。

そしてそんな猫が3匹いた。

猫らのトイレに細かくサラサラな猫砂をしきつめたら・・・。

そうです。家じゅうが砂漠のように砂まみれになるのです。(経験者。)

これはあまりにも人間側のストレスが大きい。

猫たちには細かくサラサラな砂はあきらめてもらい、猫も嫌がる様子を見せない、砂の飛び散りが少ない、掃除しやすいなどなどの検討をして猫砂を選びました。


また「清潔さ」も重要です。

獣医さんに、猫にとって糞尿を片付けていないトイレに入ることは、人で言うなら流していないトイレを使うことにあたると伺いました。

嫌ですよね。流していないトイレ。


きちっと糞尿を取り除けるという点もトイレや猫砂選びには重要だと思います。


たとえば、うちの話で恐縮ですが、猫の1匹がストルバイトが原因の尿路閉塞を繰り返した時期があります。

いつでも気持ちよくトイレに行って欲しいので、システムトイレを1つ用意しました。

システムトイレの良いところは、いちいちおしっこを片付けなくても良いところです。

飼い主が留守でも、何度でも「流してあるトイレ」でおしっこをしてもらえます。

ところがうちの猫、けっこうお腹が弱い。

ある日、システムトイレでべとべと系軟便をしれくれました。

砂をホリホリしてう~んと用をたし、ザクザク砂をかけるスタイルの子なのでシステムトイレのすのこの上にべとべと系軟便が直接されていました。

はい。ご想像通り、すのこの間にべとべと系軟便がびっちり。

朝の出かける時間が迫っていたときだったので、私は天を仰いだのでした。

お腹の弱い子にシステムトイレは向いていないかも…と思った出来事です。


なお、ため息をつきながらウン◎を始末した私をじっと見ていたうちの3匹の猫たちは、その日から本日までの8年超、誰も、一度も、システムトイレでウン◎をしておりません。うちのシステムトイレは完全におしっこ専用なのです。

私、飼い主として反省しております。だめな飼い主の猫は人格ならぬ猫格が良くなるのかもしれません。


うちのトイレは大きめ1つ、中くらいが2つ、システムトイレが1つです。

3つはリビング壁際の外が見える位置に並べています。

1つは洗面所です。スペースの都合で置いたのですが、他の猫の目にさらされたくないときに使うようです。

砂はシステムトイレ以外はおからの猫砂を使っています。良く固まること、ある程度の大きさと重量があるので飛び散りにくいこと、色が白いのでウン◎のかけらをきれいに取り除けるところが気に入っています。においも気になりません。(これらは個人の感想です!)

ただ、おからの猫砂は猫さんによっては食べてしまう子もいるらしいです。

害はないそうですが、食べてしまう子には使わない方がよさそうです。


それから、もしできるのなら、トイレ本体を定期的に洗うことをおすすめします。

ニオイ対策にもなりますし、うちの猫たちはトイレを洗ってきれいにすると、いそいそと代わる代わるトイレに行きますので、猫的にも嬉しいみたいです。


猫さんの好みと人間の事情の両方を考えつつ、どちらにもストレスの少ないように環境を整えていくのも結構楽しい作業です。猫の飼い主さんは猫のために我慢してしまう方が多いようです。でも、人間側の都合だって大切です。より良い環境が無理なく整えられるやり方がベストではないでしょうか。

猫さんは自分のために飼い主さんが一生懸命考えてくれていることをちゃんと感じ取ってくれると思います。

思いますというより、私はそう信じています。

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