あ~もう、だから、そこに乗っちゃダメだって~
なんてときや
危ないんだからそんなことしないでよ~
なんてときに
思わず「こらっ!」「だめっ!」「やめなさいっ!!」なんて猫を叱ってしまった経験、ありますよね?
ない?
まあ。なんて素晴らしい猫飼い上級者でしょう。
とりあえず、ある前提でお話を進めさせていただきます。
猫さんを叱ったり、大声を出したりしても効果はないようです。
怒ったり大声を出したりしても無駄なうえに「なんか、飼い主、怖い。」とか思われているらしいです。
じゃあ、どうすれば良いのか。
猫の飼い主さんたちは、やって欲しくないことを猫ができないように、人間側で工夫する方が多いようです。
乗って欲しくないところに乗る猫さん対策は、飛び乗れないように何とかする。
侵入してほしくないところに侵入する猫さん対策は、入ってこられないようにする。
開けて欲しくない引き出しやドアは、開けられないように工夫する。
などなど。
合言葉は「だって、猫だから仕方ない。」
モノの本に「猫に乗って欲しくないところにはたくさん物を置くと良い。飛び乗るスペースがなければ猫は乗らない」と書いてあったので実践したことがあります。
しかし、うちの猫ったら、無理やり飛び乗り、置いておいたものをなぎ倒してくださったのでした。壊れ物は床に落ちて割れたり壊れたり。彼の進路を妨げていた重たい物(軽く見積もっても5キロ以上あったはず)も蹴落とされ、角から落ちて床が陥没しました。
まあ、猫に怪我がなかったのでいいんですけどね。うちの猫、パワーありすぎ。
物を置いた飼い主が間違いでございます。この惨状を招いたのは飼い主の浅慮でございます。本をうのみにして猫の個性を無視した対応が失敗の原因でございますので、猫さまは何も悪くございませんとも。ええ。分かっておりますとも。
でも、ため息はでちゃいますよね。
盛大ににため息をつきながら片付けていたら、他の二匹の同居猫たちも片づけを見に集まってきました。
「ひどいよね~ふぅ~~」「あんまりだよね~ふうぅ~~」飼い主の泣き言は止まりません。
無体を働かなかった二匹の猫たちはそんな飼い主にスリスリ。優しい。でも、割れ物の破片が散らばっているからあっちに行ってようか。
犯人ならぬ犯猫は乗った場所でくつろぎつつ、冷たい目でこちらを見ていたのでした。ひどい。でも、俺様の進路に物を置いておいた飼い主が悪いから仕方ないですね。
ところが飼い主を憐れと思ってくれたのか、その日以降は置いてあるものをなぎ倒さず、上手に避けて飛び乗るようになりました。本当にありがたい。
まあ、結局は乗るんですけどね。
猫を叱っても無駄ですが、同情を引くと良いかもしれないと学習した出来事です。
それから、来てほしくないところに来ちゃったときは、抱っこしてチューします。
たいていの猫さんは「うざー--!」と逃げて行ってくれます。我ながら良い作戦だと自画自賛しておりますが、心にすこぉしだけ傷が残りますね。ご注意を。
たまに「抱っこしてちゅー」が好きな猫さんがいて、その場合はもちろん、逆効果です。うちにも1匹います。
「ダメなところに猫が来る」⇒「ダメじゃない~と、抱っこしてチュー」⇒「猫、やめろよ~風に少し嫌がる」⇒「でも、うっかりグルグル言っちゃう」⇒「プレイなのか!?と飼い主、愕然とする」
猫さんの個性に合わせた対応って必要ですよね。
最後に。やっても無駄なので絶対に猫さんにしないでいただきたいこと。
『体罰』です。
愛があっても躾でも、完全に無意味です。
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